限界のその先へ

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あるお客様で髪の状態が大変厳しい方がいた。

僕がさせてもらう以前のパーマでかなり厳しい状態でカラーリングの頻度も早いペース。

初めてさせて頂いたカラーを気に入って頂いてそれから担当させていただくようになった。そのカラーは何てことない、ただ必要以上に黒くならない白髪染めだ。リタッチが1センチならば1センチぴったりに塗布すればいい。ただそれだけなのだが以前のカラーはオーバーラップの響きをいい事に必要以上にリタッチ塗布していたので黒く染まっていただけだった。

何度かカラーだけで御来店頂きいよいよパーマを再びあてたいという事になった。

パーマは厳しい…カラーブローの流れから髪のダメージは大変厳しいものになっていたのは分かっていたし経験上綺麗にカールが出るような髪質では無いと感じていたからだ。

何度かお断りしたのだが、そこは下町美容室の下町美容師。人情というものがある。あててさしあげたい。
本当は断固としてお断りするのがプロフェッショナルなのだろう。

が、しかし。僕はパーマをさせて頂く事にした。プロしっかくかもしれない。でも僕はそういう美容師でいいと思っている。ちゃんとリスクと僕の考えもお伝えしチャレンジする事にした。

案の定失敗した。

失敗といっても取り返しのつかない事ではない。んだが理想のデザインとは程遠いものだ。

僕は謝罪し失敗の原因をお伝えした。

『髪が限界です…。』

年齢を重ねると髪の毛は弱ってくる。目に見えてもそうだし、パッと見て分からないような感じでもパーマの薬剤に対して耐久性が厳しくなってくるのは今までの経験上間違いない事だ。

僕の主観では40歳を超えたあたりから薬剤に対する耐久性が段々落ちてくるように感じている。個人差は大有りです。

そういった『加齢』に対する物言いに対しては女性は特に敏感だ。

だがこのパターンの場合ははっきりと申し上げておいた方が良いと思ったのでそうお伝えした。

『年齢を重ねて髪が弱ってきています。もうパーマは限界。せめて今ある髪の毛が全部入れ替わるまでは止めておきましょう。』

つまり3.4年はパーマ禁止という事だ。

お客様はショックを受けていらっしゃった。

僕は失客しても仕方ないと思っていたが、またカラーで来てくださった。

そしてその方と沢山お話しした。

『やっぱりもっとしっかりしたリッジのパーマが良い!』

あぁ。

この方はそうなんだ。パーマ無しでは生きていけないんだ。

大袈裟では無く、本当にそう思った。

僕は色々と調べ、ディーラーにも問い合わせ保護剤を準備しヘアカラーの段階でベースを極力整え再挑戦する事にした。

断っておくがこれは僕のポリシーに反している。傷んだ髪は2度と元には戻らない。十分承知している。

僕達美容師の根本は上質の髪をつくる事とカッコいい可愛いデザインを提供してお客様のライフスタイルに寄り添う事だろ?

質の良い髪の毛とキレッキレのデザインのカラーの線引きは難しい。

上質を突き詰める者もいればダメージを厭わぬハイパーカラーをデザインする者もいる。

どちらも正解なのだ。お客様が喜んで頂ける限りは。

僕は今現在手にしているありとあらゆる知識と薬剤をフル動員して再びパーマに臨んだ。

結果1回目よりも格段に良い感触でパーマをあてる事ができた。

何が良かったのか。あてた直後は分からなかったがじっくり考えてみると恐らく『あれ』かなぁというのは予測出来た。

ただもう暫くはパーマ無しでお願いした。マジで髪が限界だ。

その後

お客様と色々と考えた。

『加齢』に抗う術を。

現在ある髪の毛を如何に守るか、だ。

聞けばドライヤーは良い物を使っていらっしゃった。

シャンプートリートメントは市販だという。

ではそのシャンプートリートメントを変えてみてはどうか?

僕は自分が使った事のあるシャンプートリートメントの中からお客様の髪にマッチするであろう物を幾つか書き出したメモを差し上げた。

自店にも良質なシャンプートリートメントは置いてある。

こちらのプロマスターカラーケアシャンプートリートメントは価格、品質共に大変バランスが良く僕も自宅で使っている。

ただ正直力不足だ。ウチの物では。

何となく分かるものだ。

このシャンプートリートメントでいけるか、いけないか。

うちはオーナーが物販に力を入れていないので、シャンプーとトリートメントはこの1種類しか無い。

ディーラーに問い合わせ他の商品を手に入れる事は出来るのだが…僕は、言い方は悪いがお客様を試してしまった。

書き出したシャンプートリートメントはサロン専売品といえども今の時代個人でも容易に手に入れられる物だ。

ハ○ズやロ○トに行けば恐らく手に入る。ネットでも買えるだろう。

ここではサロン専売品の流通の是非は触れないでおこう。ややこしい。

何としてでも手に入れて貰えれば…

また、ライフスタイルにしっかり寄り添える。

そんな自分勝手な願望だった。

もちろんそれを使わなくてもずっとさせて頂くつもりだったし、責めるつもりもなかった。
ただパーマはもう本当お断りしよう…

今日そのお客様が御来店なさって。

最初に髪の毛を触った所から最早別物だった。

もしかして…

『オススメのシャンプートリートメントハ○ズに買いに行ったよ!めっちゃくちゃ良い!!!今まで使わなかったのが後悔だわ!』

と、買ってくれたのだ。わざわざ足を運んで。

正直予想以上の効果だった。

ここまで違いが出るものか、と本当にオススメして良かった。自店には置いてないのだけど…

髪質が良くなった事は嬉しかったのは確かだがお客様の抗おうという信念にも胸を打たれ力になりたいと思った今日この頃でした。

んまぁ、結局何が言いたいかというと散々言われているが

ホームケアってめちゃ大事!!!

っていう事を再認識した事ですかね。

色々考えた方はあると思うんですどより良い上質な髪の毛へ近づけるようにお手伝いしたい次第です。

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ABOUTこの記事をかいた人

sumitatsuya

阪急豊中駅近くのPalacchi豊中店のスタイリスト。カラー剤『THROW』を駆使した究極のアッシュを体現。髪をベースから作り込み色持ちや発色の良さ、髪への負担を最大限に考慮した中長期的なプランを提案する、地域随一のカラーテクニック。しがらみの無い柔軟な発想でサロンワークに取り組む一方、ウェブ上で個人メディア等を通じてサロン外でもお客様に携われるように絶えず発信をしている。